「今が山場だ!」

「まさに正念場だ!」

コロナ対応でも、仕事でも、よく聞く言葉です。

ただ、コンサルタントである私からすれば、これらの言葉は、ほとんど使うことがありません。

というのも、これらは、全体が見えておらず、局所的な見方しかできていないケースに使う言葉だからです。

例えば、コロナ対応で「今が山場だ!」とか「真剣勝負の3週間だ!」といった言葉、振り返ってみてそうでしたか?

感染者数や重症者数のグラフのピークとこれらの言葉は必ずしも連動していませんよね。

これは、先の見通しが立っていないことに他なりません。

仕事でも同様で「今ががんばり時」という言葉はほとんどがそうでないケースが多いです。

別に今しなくてもいい仕事は、今がんばらなくてもいいのです。

こう考えると、肩の力が抜け、ストレスがたまることがないのです。

このような考え方の根底にあるのが「メタ認知」という思考になります。

メタ認知とは、簡単に言えば、自分の頭と体を幽体離脱させ、自分自身を上の方から見ることを指しています。

鳥瞰的に見るとか、俯瞰的に見るなどの表現を使うこともあります。

先ほどのコロナ対応の例でも、感染者数のピークは概ね4月(5月)、8月(9月)、12月(1月)の4ヶ月周期です。

つまり、この月は徹底的に自粛し、これ以外の月は、経済活動やイベントなどをそろりそろり進めればいいのです。

ピークでない月に真剣勝負をしていたら肉体や精神は持ちません。

(ただ、コロナ受け入れ医療従事者の方については、負荷のピークは上記からズレています。このため、ずっとピークの状態が続いており、頭が下がる思いです。)

仕事もそうで、できるだけ仕事を早く終えたいですが、仕事の量を、もう少し長いレンジで眺め、今すべき作業なのかを見通すことが重要です。

そのように、メタ認知することが、自転車操業にならないためのコツになります。

そうすることで

「忙しすぎて、何をしているのか分からない」

といううつ病の初期状況を回避することができる可能性が高まるわけです。